ダルビッシュ 今季ワースト5失点も黒星つかず「そんなに悪くなかった」

〝因縁〟のアストロズを相手に登板したダルビッシュ(ロイター=USA TODAY Sports)

それでも黒星は回避した。パドレスのダルビッシュ有投手(34)は敵地でのアストロズ戦に先発し5回を投げ、1本塁打を含む4安打5失点(自責点4)4四死球。チームが延長12回の末に11―8で勝利したものの、自身の勝敗はつかなかった。

アストロズには2017年のワールドシリーズで2試合連続で2回途中KOとされているが、この時はいずれも後に相手のサイン盗みが発覚している。そんな因縁の相手と3年7か月ぶりの対戦となり、すっきりと雪辱を果たしたいところだったものの白星は呼び込めなかった。

3回までは無安打無失点と快投。しかし4回先頭のマコーミックにこの日初安打を許すと二死後、コレアに真ん中に入ったカッターをとらえられ先制2ランを浴びた。5回もブレグマンの適時二塁打、味方の失策などの不運も重なって3失点。今季最多失点となって、この回限りで降板した。

自らの投球内容について「技術的にはそんなに悪くなかった。めずらしくカットボールがあまり良くなくて、スライダーもあまり良くなかったのが、ゲームメークをうまくできなかったというところかなと思う」などとコメント。

9回に土壇場でタティスJrが同点3ランを放ち、試合は振り出しに戻った。起死回生の一発でダルビッシュの負けも消え、最後はチームが5時間2分の延長戦を制して激勝。試合後は右腕もチームメートたちと喜びを分かち合っていた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社