3歳馬のトップを決める一大決戦、第88回日本ダービー(30日=東京競馬場、芝2400メートル)は、福永祐一騎手が騎乗したシャフリヤール(牡・藤原英厩舎)が、直線早めに抜け出した1番人気の皐月賞馬エフフォーリア(牡・鹿戸厩舎)をハナ差かわして3歳馬7398頭の頂点に立った。3着には9番人気のステラヴェローチェ(牡・須貝厩舎)。07年ウオッカ以来の牝馬Vを狙った2番人気サトノレイナス(国枝厩舎)は5着に終わった。
福永騎手の勝利ジョッキーインタビューは以下の通り
――今の気持ちは
福永騎手 いやー、もう最高にうれしいです。藤原厩舎で高松宮記念は勝つことはできていたんですけど、厩舎みんなで目標にしていた日本ダービーを一緒に取れたということは最高にうれしいです。
――エフフォーリアをマークするような形だったが
福永騎手 非常にタイトな展開だったので、ずっと周りを見ながらの形になりました。決してスムーズな競馬ではなかったんですけど、本当に馬の力に助けられた勝利だったと思います。
――ギリギリまで追いだしを我慢していたように見えた
福永騎手 そうせざるを得ないような状況でしたけど、最後の最後まで素晴らしい末脚を使ってくれました。
――差し切った感覚はあったか
福永騎手 分からなかったです。どのタイミングでゴール板が来ているのかというぐらいの着差だと思いますし、引き揚げてくるまで分からなかったです。
――なかなか勝てなかったダービーをワグネリアンで勝ってからこれで3勝目。昨年に続く連覇になった
福永騎手 大きな自信をワグネリアンにもらいましたし、その経験をその後の騎手人生にも大いに生かせています。こうやってさらにダービーを2勝できたっていうのもワグネリアンの勝利があったからこそだと思います。
――ファンにメッセージを
福永騎手 デビューした時から、この馬でダービーをという思いで一緒に歩んできました。最大目標のダービーを勝つことができて本当にうれしく思います。お客さんをまだまだ制限している中ですけど、それでも見てもらえて良かったと思います。たくさんの方々に応援していただいてありがとうございます。最後に個人的な話ですみません。病院のおじいちゃん見てくれてましたか? やりましたよ。早く元気になって。ありがとうございました。