平愛梨の弟・慶翔氏が千代田区都議選に出馬 “都議会ドンのJr.”との真っ向勝負に名乗り

「国替え」の出馬となる平慶翔都議

東京都議選(6月25日告示、7月4日投開票)の千代田選挙区(定数1)で、小池百合子都知事(68)が特別顧問を務める「都民ファーストの会」が現職の平慶翔都議(33)を国替えで擁立することが30日、本サイトの取材で分かった。同区は〝都議会のドン〟といわれた自民党の内田茂元都議(82)の娘婿・直之氏(57)が立候補予定で、ガチンコ対決となる。

同区からの出馬が内定した慶翔氏は、女優・平愛梨(36)の弟。もともと自民党の下村博文衆院議員(66)の秘書だったが、前回の都議選で下村氏の地盤である板橋区選挙区に都民Fから当選した。都議選最中に平愛梨とサッカー日本代表・長友佑都との結婚式が開かれ、小池氏と慶翔氏も出席し、話題になった。

その平氏が千代田区から出馬とはどういうことか。同区は都議会のドンといわれた内田氏の地盤で、区長選や都議選で、小池氏とは長年、バトルが繰り広げられた。今年1月の区長選では都民F・元都議の樋口高顕氏(38)が出馬し、当選した。

区長選を巡っては、内田氏が自民党候補ではなく、樋口氏を裏で支援していたとして、責任を問われ、都連最高顧問を辞任していた。自民党内では「内田氏が娘婿の直之氏を都議選で勝利させるために小池氏には、対立候補を擁立しないよう裏取引した」といわれていた。

ところが、都民Fは同区を〝空白区〟とはしなかった。それどころか若さ、ルックス、経歴で、党内でも1、2位を争う平氏が国替え出馬する。区長選で樋口氏が勝利しているように、直之氏もアグラを欠いている余裕はなくなれば、小池氏と内田氏の〝密約説〟もどこかへ飛んで行ってしまった。

平氏は「千代田区は、都民Fによる改革の一丁目一番地で、『古い議会を新しく』と掲げた大事なところ。空白区になっていて、手を挙げさせて頂いた」と出馬の意欲を語った。31日にも会見し、正式発表される予定だ。

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