〈動画あり〉聖火リレーで狼煙上げ 春日山城など5カ所 上杉謙信などPR 上越市

 上越市の春日山城本丸跡で30日、狼煙(のろし)台作りが行われた。狼煙は6月4日に同市内を通過する東京オリンピック聖火リレーに合わせて上げられる。

 聖火リレーに合わせた同市独自の取り組みで、上越市を象徴する存在として上杉謙信と春日山をPRする。春日山城をはじめ5カ所の山城やとりでから狼煙を上げ、聖火リレーが予定通り行われることを市民に伝え、大会の成功を願う。

 毎年夏の謙信公祭で狼煙上げを行っている「謙信公祭狼煙上げ実行委員会」事務局が中心になって実施。上越青年会議所が協力する。

関根学園高野球部 狼煙台作りに参加

のろしの材料となるスギの葉やヨモギを、関根学園高野球部の部員たちが頂上へ運ぶ

 30日の狼煙台作りには、昨年の謙信公祭に続いて関根学園高野球部が参加。1、2年生部員27人が参加し、材料となるスギの葉やヨモギを本丸跡まで運び上げた。近藤晶英君(2年)は「自分たちも(聖火リレーに)参加している気持ちになれる。学校として地域の方々との協力を大切にしているので、部のみんなで協力できて良かった」と話した。

 狼煙は春日山神社で採火した神火を使い、聖火リレーがスタートする直前の午前11時10分に点火する。実行委の永見完治会長は「われわれは裏方という立ち位置だが、思い出づくりとして良い機会になった。多くの人が参加してくれてありがたい」と話している。

約40人が参加し、1㍍ほどののろし台が完成。6月4日の聖火リレー直前にのろしを上げ、スタートを市民に伝える

6月4日に13人がつなぐ

 上越市での聖火リレーは6月4日、午前11時15分に春日小付近をスタートし、謙信公大通りを東へ向かい、リージョンプラザ上越前まで約2・6キロを13人がつなぐ。各種太鼓団体や春日中吹奏楽部の演奏、小中学校作製の横断幕の掲出などでリレーを盛り上げる。

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