【新日本】タイチがコロナ復帰即戴冠誓う 6・1後楽園IWGPタッグ王座に挑戦

復活したタイチがベルト取りへ一直線だ(新日本プロレス提供)

6月1日の新日本プロレス東京・後楽園ホール大会でIWGPタッグ王座(王者はタマ・トンガ&タンガ・ロア)に挑戦するタイチ(41)が、復帰初戦でのベルト取りを誓った。新型コロナウイルス感染により先シリーズを欠場したが、パートナーのザック・セイバーJr.(33)との絆はさらに強化。“雨降って地固まった”名コンビが復活する。

タイチとザックは3日の福岡大会でタッグ王座の挑戦権を獲得。だが緊急事態宣言延長に伴うビッグマッチの延期で、王座戦は6月1日後楽園決戦に持ち越された。加えて先シリーズを欠場したタイチは先日、自身がコロナに感染していたことを公表した。

26日の後楽園大会では、DOUKI(29)と組んで前哨戦に出撃したザックが王者組のマジックキラーでKOされた。タマから「タイチ、ドコデスカ?」と挑発されたタイチは、歯ぎしりをしながら中継を見ていたという。「どこってそりゃ…神楽坂のお姉ちゃんの店で観戦したいとこだったけど、もうこんな思いもしたくないから家で見てたよ。それも含め、改めて(コロナに)感染するもんじゃねえなって思ったよ」と悔しさをあらわにする。

王座戦で万全を期すため、欠場を進言してくれたザックの孤軍奮闘により闘志に火がついた。「十分休ませてもらったし、あとは俺に任せとけって気持ちはあるよ」と豪語。「(王者組はタッグベルトを)7回も取っといて、こんだけ印象に残んねえチームってことが大問題だろ。ただただ回数重ねてるってだけで。あいつらが持ってる悪いイメージを全部、俺たちが塗り替えていく」とタッグ戦線の新たな絶対王者となる誓いを立てた。

ちなみにタイチは福岡大会でタマとのラダーマッチに勝利したことで、アイアンフィンガーを封印する権利を獲得。ただし「家の中で封印するわけにもいかねえし、アイアンフィンガーの封印のために外出って不要不急に該当するだろうし…。まあ延期か中止が妥当だろうな。五輪が開催されるなら、封印も開催しよう。東京五輪次第じゃねえかな」と、こちらは完全に後回しの様子だ。

極力長引かせ、あわよくばうやむやにしようとしているように見えなくもないが「とにかく今はタッグが最優先だろ。その先のことは取ってから考える」。まずは目の前のベルト取りに全力を注ぐ。

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