【全仏OP】ビランデル氏が大坂なおみの〝会見拒否〟に苦言「共感できる人はほとんどいない」

初戦を突破した大坂。コート上でのインタビューには応じたが…(ロイター)

テニス界のレジェンドが、4大大会全仏オープン(パリ)で会見ボイコット問題に揺れる大坂なおみ(23=日清食品)に対してメディアの〝有益性〟を諭しながら苦言を呈した。

大坂はテニスの全仏オープン1回戦に勝利後、予告通り会見を拒否して大会主催者から1万5000ドル(約165万円)の罰金を科された。

会見ボイコット問題が大きな波紋を呼ぶ中、現役時代に全仏オープン3度を含む4大大会で7度の優勝を誇るマッツ・ビランデル氏(56)が大坂の行動を批判した。

フランス紙「レキップ」でビランデル氏は「パンデミックに関連していた場合、大坂なおみの決定は理解できただろう。しかし彼女の言うことはそうではない。彼女は敗北した場合に、メディアがプレーヤーをさらに突き上げるために存在すると信じている。この意見は、自分の感情をすべての人に一般化しようとしており非常に疑わしいものだ」と大坂が一方的にメディアを敵対視していると指摘。「報道陣と話すことで新しい視線が開かれる。マスコミはプレーヤーにとって有益だ」と選手にとっても会見は重要だと強調した。

そのうえで大坂の会見ボイコットを「試合の結果を追いかける何百万もの人々を無視している。たとえばグランドスラムで勝利した後、彼女の言葉から得をするのは誰なんだろうか。彼女に共感できる人はほとんどいない」。ファンを軽視する〝愚行〟だと厳しく非難した。

テニス界から相次ぐ大坂批判。会見ボイコットを続けるのか、それとも考え直すのか今後の対応に注目が集まる。

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