【新型コロナ】インド株感染の80代男性が死亡 神奈川で初 クラスターの宿泊療養施設スタッフも疑い「他も可能性高い」

神奈川県庁

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は31日、県内で既に発表された死亡者のうち、県内在住の80代男性がインド型変異株に感染していたと発表した。

 感染力が高いとされるインド株感染者の死亡が確認されたのは県内で初めて。

 県によると、男性は5月17日に陽性が判明。入院していたが、26日に新型コロナ感染症による呼吸不全の悪化のため死亡した。循環器系の既往症があったという。

 一方、軽症の感染者らを受け入れる県の宿泊療養施設のスタッフ間でクラスター(感染者集団)が発生した問題で、県は31日、感染した運営スタッフの1人がインド型変異株の疑いと判明したと発表した。

 県によると、同日までに20~60代の看護師、県職員ら9人の感染が判明し、うち20代男性が28日にインド株感染の疑いと判明した。

 他の陽性者8人についても株の特定を進める予定で、県担当者は「他の感染者もインド株に感染した可能性が高い」とみている。

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