【新型コロナ】17日の神奈川、3人死亡199人感染 日体大運動部クラスター拡大

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で17日、新たに3人の死亡と、10歳未満~80代の男女199人の感染が確認された。うち129人の感染経路が不明。

 横浜市では、市内在住の90代女性2人が死亡したと発表した。1人はクラスター(感染者集団)が確認された平成横浜病院(同市戸塚区)に入院しており、3月31日に陽性と判明し、4月3日に死亡した。もう1人は入所中の特別養護老人ホームで発熱が確認され、5月9日に陽性と判明、15日に亡くなった。

 相模原市では、80代女性の死亡を発表。クラスターが発生した同市中央区の特別養護老人ホームの入所者で、5月14日に感染が判明、16日に亡くなった。脳血管の疾患があったという。

 また横浜市は、クラスターが発生した市内の大学運動部について、日本体育大(同市青葉区)であることを明らかにした。部員2人の感染が分かり、同部関連の感染者は26人となった。

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 県は17日、県内で既に発表されている新型コロナウイルス感染者のうち、10歳未満~80代の男女190人が変異株に感染していたと発表した。

 このうち、5月初旬にインドから帰国した30代女性は、インド株疑いと判明。4月上旬から約1カ月、インドに滞在していた。帰国時の空港での検査や3日間のホテル待機中は陰性だったが、自宅に帰った5月上旬に発熱や咽頭痛があり、地方衛生研究所の検査でインド株疑いと確認された。国立感染症研究所で詳しく調べている。女性の濃厚接触者はいないという。県内でインド株(疑いを含む)感染が確認されたのは2例目。

 県内の変異株感染者は計1670人になった。

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