井岡一翔 “濡れ衣騒動”ドロ沼化 JBC役員への退任要求にプロ協会の見解は?

井岡一翔の怒りは当然、収まらない

WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(32=Ambition)の〝濡れ衣騒動〟が長期化の様相を呈している。昨年大みそかの試合のドーピング検査で禁止薬物の陽性反応を示したとされた問題については、日本ボクシングコミッション(JBC)の倫理委員会の調査で「違反は認められない」と一翔の潔白が認定された。

同時に、検体の管理体制などの不備が明るみになりJBCには非難が集中。永田有平理事長が一翔陣営、田中恒成(25=畑中)陣営に謝罪を申し入れて幕引きを図った。しかし、JBCの姿勢に疑念を抱く一翔の所属ジムが日本プロボクシング協会(JPBA)に対し、JBCの役員退任などを求める上申書を提出。これを受けてJPBAの新田渉世事務局長(53)も、JBCへ同問題に対する質問状と幹部との面会を求める文書を提出する意向を明かすなど、再び混迷の事態となってきた。

役員退任要求について、JPBAの花形進会長(74)は「協会にそれだけの力はないし、辞めさせるということまでは…」と困惑しつつ「間違った方が相手が納得してもらうまで謝るほかない。身に覚えのないことを言われれば、もしウチ(花形ジム)の選手であっても『ふざけるな』ってなるよ」と一翔側の要望に一定の理解を示した。いまだ収束を見ない騒動の着地点は、どこにあるのか。

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