31日(日本時間1日)の米プロバスケットボールNBA、プレーオフ1回戦の第4戦で東地区8位のワシントン・ウィザーズは同1位のフィラデルフィア・セブンティシクサーズに122―114で勝利。4戦先勝方式のシリーズで対戦成績を1勝3敗とした。八村塁(23)は41分32秒出場して20得点、13リバウンドの活躍で勝利に貢献した。
3連敗で、この日敗れると「スイープ」(4戦全敗)でシーズン終了となってしまうウィザーズが最後は八村の連続得点で勝利をつかんだ。
第4クオーター(Q)の残り1分16秒。シクサーズがシュートを外してペイント内でボールの奪い合いとなっていた状況で、すでに自陣ゴール近くに走り込んでいた八村はラッセル・ウエストブルック(32)の〝タッチダウン・パス〟を受け、両手でのダンク。をこれでウィザーズが115―111とリードすると、残り45秒には右コーナーからスリーポイントシュートを決めて118―112。これで勝負はほぼ決まった。
立ち上がりは苦しかった。ウィザーズは第1Qの開始5分で8―18とリードを奪われ、八村もこのクオーターは無得点。だがシクサーズは第1Qだけで8得点を挙げたジョエル・エンビード(27)が右ヒザを痛めて退場。これで流れが変わる。
第2Qは八村にスイッチが入る。開始1分で正面からのスリーポイントシュートを決めると、残り4分24秒にはダンク。さらに残り42秒でも速攻からのダンクを決めるとウィザーズが60―58と逆転した。
八村は第3Qにもスリーポイントシュートにダンク、さらにプルアップからのジャンプシュートで持ち味を発揮して、ウィザーズは32―19の猛攻で92―80とリード。第4Qは残り4分で106―106の同点に追いつかれたものの、ウエストブルックが19得点、21リバウンドと14アシストでプレーオフ通算では歴代3位となる12回目のトリプルダブルをマーク。控えセンターのロビン・ロペス(33)も16得点を挙げ、勝利した。
第5戦は2日(日本時間3日)にフィラデルフィアで行われる。