高田の歴史を理解 高田地区PR動画制作 歴史博物館を見学 市街地も散策 上越市のプロジェクトチーム

 上越市職員による高田地区PR動画制作プロジェクトチームの研修会が5月31日、同市本城町の市立歴史博物館で開かれた。メンバーら職員12人が撮影対象となる高田の歴史的背景について理解を深めるため、説明を受けながら展示物を見学した。

 同チームは本年度から、高田地域の「街なか回遊観光」促進を目的に設置された。市庁舎内から20~30代を中心に10人を募集。3班に分かれ、各班が二つの季節のPR動画を撮影する。公開時期は未定。

 4回目となる同日の研修では、文化行政課主任の荒川将さん(40)が講師を務めた。参加者は展示されている古地図などを基に、高田の歴史について説明を受けた後、高田市街地を散策し写真撮影などを行った。荒川さんは「(地理的、歴史的に見て)上越とはどういう場所なのか。時代を超えてこの街が期待されていることを感じ、若い感性で動画を撮影してもらえたら」と話した。

歴史博物館の見学を通じ、高田の歴史について理解を深めた

 各チームリーダーのうち、春と秋を担当するA班の自治・地域振興課主任、須藤宇道さん(34)は「歴史のつながりによって今がある、面白い街だと感じた。上越を訪れた人の目線を意識し、動画を構想している」。また、夏と冬を担当するB班の文化行政課主事、小林優樹さん(33)は「歴史的な出来事が線としてつながった。それらを顕在化させ、(市民が)気付いていない魅力を発信できたら」、夏と秋を担当するC班の高齢者支援課主任、荒木真実さん(30)は「高田に住んでいるが、知らないことも多いと気付いた。C班は全員女性なので、女性の感性に刺さるような、良い動画を届けたい」とそれぞれ話していた。

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