中止の花火、夢の中だけでも 鮮やかな花がモチーフの鎌倉名物「納涼うちわ」販売

うちわを手に「浴衣の絵柄のようなすてきなデザインと、柔らかい風を感じて」と話す鎌倉市観光協会職員

 鎌倉の夏の名物「納涼うちわ」=写真=の販売が1日から始まった。46作目のタイトルは「夢花火─時計草─」。鎌倉出身・在住の日本画家松岡美樹子さんが、紺地に白色が目を引く鮮やかな花を描いた。

 鎌倉市観光協会によると、うちわは竹製で1本ずつ手作りされている。鎌倉ゆかりの画家らがデザインを手掛け、今年は松岡さんが担当。松岡さんは幼少期から納涼うちわが身近だったといい「いつか絵を担当できたらと思っていた。毎年楽しみにしている花火大会は中止だが、夢の中だけでも…という気持ちをパッと咲いた時計草の花に見立てた」とコメントを寄せている。

 同協会事務所では7月末まで原画も見られる。

 1本350円(税込み)。約8500本を協会事務所や通販、電話注文などで販売。6月2日は東急ストア鎌倉店入り口でも販売する。問い合わせは同協会電話0467(23)3050。

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