義務付け会見の“呪い”か 大坂なおみに続きクビトバがドクターストップ

会見で転倒し棄権したクビトバ(ロイター)

テニスの全仏オープン(パリ)女子シングルス第11シードのペトラ・クビトバ(チェコ)が1日、自身のツイッターで、試合後の記者会見で転倒し足首を痛めたため、大会を棄権することを明かした。MRI検査を受け「チームとよく話し合い、残念ながら出場は賢明ではないというつらい決断を下した」と記した。

悲劇が起きたのは初戦勝利後の記者会見。クビトバは「requirements」(試合後に義務付けられている記者会見)で、と記している。「信じられないほど運が悪かったが、心を強く保ち、全力を尽くして芝のシーズンに間に合わせたい」と前を向いた。

義務付け会見を巡っては、大坂なおみ(23=日清食品)が大会開幕前に「選手のメンタルヘルスに配慮がない」ことなどを理由にボイコットを表明し大騒動に発展。1日、自身のうつ病告白と全仏棄権を明かしたばかり。欧米メディアは「大坂なおみに続く棄権」と報道。

「これは大坂なおみが心配していた危険とは違うが、義務付け会見でケガ」(米ニューヨーク・ポスト)「大坂なおみが棄権後、記者会見で新たな災害が発生」(オーストラリア・ニューズドットコム)と、試合後の義務付け会見の〝災い〟を指摘している。

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