いきものがかり 山下が今夏に脱退 水野と吉岡の2人で活動

右から脱退する山下穂尊、水野聖恵、水野良樹

人気3人組バンド「いきものがかり」の山下穂尊(38=ギター)が、7月末をめどにグループを離れ、残った水野良樹(38=ギター)と吉岡聖恵(37=ボーカル)の2人で活動していくことになった。2日、公式ホームページで明らかにした。

山下は今後、裏方に回り、作曲や執筆などの創作活動を中心に活動するという。結成から22年の活動を経て、バンドは大きな転換期を迎えた。

メンバーで何度も話し合いを行った末の結論で「それぞれの道へと進む3人をどうかあたたかく見守っていただけますと幸いです」という。10、11日の横浜アリーナ公演が、3人での最後のライブとなる。3人は海老名出身。地元の神奈川で、自らファンに報告する予定だ。

「ありがとう」「YELL」などのヒット曲を持つ3人は、2017年1月に「放牧宣言」を行い、グループでの活動を休止。充電期間を経て18年11月に活動を再開した。

山下は「この一年以上、様々に社会状況が変化していく中で、果たして自分がいる場所、するべき事、生き方、とは何だろう、とずっと考えて参りました」と明かした。不惑を前にコロナ期間に自分を見つめ直し、これまでの経験を新たな世界で生かすつもりのようだ。

その山下と6歳の頃からの付き合いだという水野は「最高だったよな、ほんとに。信じられないよ。これから、久しぶりに俺らは別々のことをするんだから、精一杯楽しもう。ありがとう。これからもよろしく」と“YELL”を送った。

また、吉岡は「今回の山下の決心は、“山下穂尊が、より山下穂尊らしく”、より自由に生きていくための選択だと思っています」「ほっち、いつも穏やかな優しさで、いきものがかりを支えてきてくれて、本当にありがとう!これからもどうぞよろしくね!」と、山下を気持ちよく送り出した。

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