BMW、FF化を果たした『1シリーズ』の装備を強化。ACCや電動メモリーシートを標準化

 現行で3代目となる『BMW 1シリーズ』が仕様変更を受け、人気の高いオプション装備品を新たに標準装備としつつ、新たな価格設定で登場。この最新型からFFプラットフォームを採用し、より広くなった室内空間に加えて日本初導入となるタイヤスリップ・コントロール・システム(ARB)など高い機能性はそのままに、6月1日より発売開始となっている。

 2004年に誕生した初代『BMW 1シリーズ』から、ブランド史上最小モデルながら“駆け抜ける歓び”を備えたFRモデルとして高い評価を得てきた同車は、この2019年投入の最新世代でいよいよFFモデルへと転換。

 傘下ブランドのMINIなどで蓄積した前輪駆動の技術ノウハウを活用し、このセグメントで必須事項ともなるユーティリティ性能の大幅な引き上げを狙いつつ、BMWの走りの世界観を損なわないよう最新のダイナミクス技術も導入された。

 その代表格と言えるARBは、エンジン・コントロール・ユニットにより直接スリップ状況を感知し、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)を経由することなく、以前より約3倍の速さで信号を直接エンジンに伝達。前輪駆動車特有のコーナリング時に車両が外側に膨らんでしまう現象(アンダーステア)を大幅に抑制し、より俊敏な走りを実現した。

 今回はそんな『BMW 1シリーズ』で人気のオプション装備を標準装備化することで、快適性やデザイン性を向上させると同時に、充実した装備内容に対して魅力的な価格設定に改められた。

 追加で標準装備となったのは、アクティブ・クルーズ・コントロールやオートマチック・テールゲート・オペレーション、前席の電動フロントシートで、運転席にはメモリー機能も搭載。

 さらに1499cc直列3気筒直噴ガソリンターボ(140PS/220Nm)を搭載する118iでは、運転支援機能として新たにレーン・チェンジ・ウォーニング、後部衝突警告機能、クロス・トラフィック・ウォーニング(リヤ)、スピードリミット情報表示機能が追加されたドライビング・アシストも標準装備とし、全グレードへの実装が完了した。

追加で標準装備となったのは、アクティブ・クルーズ・コントロールやオートマチック・テールゲート・オペレーション、前席の電動フロント・シートで、運転席にはメモリー機能も搭載

■高品質なインテリアに加え、運転支援システムも設定

 デザイン面では、BMW Individual(BMWインディビジュアル)アルミニウム・ラインが新たに全車標準装備となり、従来からBMWインディビジュアル・ハイグロス・シャドー・ライン・エクステリアを採用するM SportやM Sport Edition Joy+にも準ずる仕様に。

 また、インテリアでも同グレードにはイルミネーテッド・ボストン・インテリア・トリムが標準装備されてきたが、加えてPlayとPlay Edition Joy+にもイルミネーテッド・ベルリン・インテリア・トリムを標準装備とすることで、より高品位な室内空間を実現している。

 さらに従来からの継続として、5.1インチのメーターパネル・ディスプレイや8.8インチのコントロール・ディスプレイに加え、オプションで10.25インチのディスプレイを2枚備えた最新のBMWライブ・コックピットや、大型化したBMWヘッドアップ・ディスプレイをラインアップ。Qi対応の機器(スマートフォン等)を充電できるワイヤレス充電機能を全車に標準装備。

 そのほか、高機能な運転支援システムやAI技術を活用したインテリジェント・パーソナル・アシスタントも設定され、さらに直近に前進した50mの軌跡を記憶し、その軌跡通りに後退する際にステアリング操作を自動で行う“リバース・アシスト”を備えたパーキング・アシスト機能も備わる。

 トップグレードとして、1998ccの直列4気筒(306PS/450Nm)エンジンにBMWのインテリジェント4輪駆動システムBMW xDriveを採用し、新開発の機械式トルセン・リミテッド・スリップ・ディファレンシャルを標準装備するM135iに仕様変更はなく、価格は362万〜641万円(消費税込み)となっている。

118iでは、運転支援機能として新たにレーン・チェンジ・ウォーニング、後部衝突警告機能、クロス・トラフィック・ウォーニング(リア)、スピードリミット情報表示機能が追加されたドライビング・アシストも標準装備とし、全グレードへの実装が完了した

BMW カスタマー・インタラクション・センター:フリーダイヤル:0120-269-437
BMW インターネット・ウェブサイト:http://www.bmw.co.jp

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