「第二のクーパン」韓国カーリー社が約200億円投資受託か...「IPO前の意図的な企業価値引き上げ」との見方も

韓国で「第二のクーパン」の呼び名が高い「マーケットカーリー」の運営会社であるカーリーが、企業公開(IPO)を控え、既存の投資家から2000億ウォン(約198億円)を超える投資を追加で受けたことが分かった。

韓国経済新聞は1日、投資銀行(IB)業界への取材をもとに、「カーリーは、最近多数の機関投資家から2200億〜2300億ウォン水準の投資金を確保したことが分かった」とし、フリーIPO(上場前の株式投資)の性格の今回の投資は、新たな投資家を確保せず、DSTグローバル、セコイアキャピタル、アスペックスキャピタルなどの既存株主による継続投資となったと報じている。

同紙は、今回の投資誘致の過程でカーリーは2兆〜2兆4000億ウォン(約1980億円~2370億円)水準の企業価値を認められたことが分かったとしつつ、「ただし《第二のクーパン》を狙うカーリーの可能性について、以前より懐疑的な視線が増えている」とし、「IPOを控えたカーリーが意図的に企業価値を引き上げるための布石としての投資を誘致したと見ている」との投資業界の見方を伝えている。

ゴールドマン・サックスのアナリスト出身であるキム・スルア代表が設立したカーリーは、生鮮食品を早朝に出荷する配送システムで成長してきた。設立当初の2015年は29億ウォン(約2.8億円)だった売上高は、わずか5年で300倍以上に成長した。累積会員数は800万人に達している。

(参考記事:「ネクストクーパンの呼び声高い「マーケットカーリー」、売上高2倍増でクーパンと酷似」)
(参考記事:「「クーパンの次はマーケットカーリー」米紙伝える」)

(写真:マーケットカーリーの広告に出演したパク・ソジュン=同社宣伝動画キャプション)

© 合同会社WTS研究所