地域資源活用へアイデア 福島高が講師招き授業

SDGsの授業で地域資源について考える福島高生ら

 串間市の福島高(那須雅博校長、196人)は5月28日、SDGs(持続可能な開発目標)を学ぶ出前授業を同校で開いた。探究科学クラス2年生28人が参加し、同市の自然や観光地などの地域資源への理解を深めた。
 「総合的な探究の時間」の一環。市地域おこし協力隊の上山千恵美さん(34)らが講師を務めた。生徒たちは5班に分かれ、まずは同市の地域資源は何があるかを考え、それらの資源を組み合わせてできること、SDGs17の目標のどれに該当するかを議論した。
 発表では、旧吉松家住宅での水産加工品や伝統工芸品の販売、市内で目立つ空き家を利活用したカフェや飲食店のオープンのほか、休耕地を使って同市の特産物を植える農業体験、豊かな山林を生かした自然体験教室など、さまざまなアイデアが出ていた。
 2年生の今江美優さん(16)は「地元の資源について考えることで、SDGsをより身近な問題として捉えることができた」と話していた。

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