2年ぶりに横浜開港記念式典 神奈川・黒岩知事も横浜・林市長も「コロナに負けない」

横浜開港記念式典で式辞を述べた林市長=2日、横浜関内ホール

 横浜港が開港して今年で162年を迎え、横浜市は2日、開港記念式典を横浜関内ホール(同市中区)で開いた。参加した市民や来賓ら約600人はアフターコロナの未来を見据え、ミナト横浜のさらなる発展を願った。

 式典は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により2年ぶりの開催となった。

 林文子市長は式辞で「厳しい状況にあっても未来に向けた挑戦を諦めない」と強調。市が取り組む新型コロナ対策と経済活性化の取り組みに理解を求めたほか、横浜港での徹底した感染症対策によって「国内クルーズ船の受け入れを進め、必ず横浜のにぎわいを取り戻す」と力を込めた。

 来賓の黒岩祐治知事は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で集団感染が発生して以降、県と市が連携して新型コロナ対策に取り組んできた状況を振り返り、「この(新型コロナとの)闘いに負けるわけにはいかない。ワクチン接種も市と一体となって全力をあげている」と述べた。

 式典では、清水富雄市会議長や横浜商工会議所の上野孝会頭も登壇。終了後はオペラ歌手・森麻季さんのコンサートが行われた。

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