「今、長崎が狙われている!」 手書きの啓発チラシで特殊詐欺被害に警告

生活安全部長の手書きチラシ

 「今、長崎が狙われている!」。県内の特殊詐欺被害が相次ぐ中、危機感を募らせた県警の井手孝志生活安全部長が啓発チラシを描き、関係機関に配っている。
 青、赤、黒の3色だけのデザインはインパクト大。「私は見抜けるから大丈夫」「だまされぬ」と笑い合う高齢者2人の背後に、血眼で「ひと儲(もう)け」をたくらむ犯人が忍び寄る。そこへ、こう問い掛ける。「油断はありませんか?」
 周囲が忠告していても「私に関係ない」と聞く耳を持たない人が被害者になるケースが多いという。チラシは特殊詐欺という言葉をあえて使わず、視覚的に恐ろしさを表現した。「怖いと思ってくれれば被害は必ず防げる」。井手部長は厳しい表情で訴える。


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