帝王ニクラウスが大坂なおみ問題でメディアに苦言「最近は名声を得ようとする人が何人かいる」

大坂なおみ

男子ゴルフの史上最多メジャー優勝(18勝)を誇る〝レジェンド〟ジャック・ニクラウス(81)が、うつ病を告白した女子テニスの大坂なおみ(23=日清食品)を擁護した。

ニクラウスは自身が大会ホストを務める米ツアー「メモリアルトーナメント」(3日開幕)の公式会見に出席。熱心なテニスファンであることから大坂に関する質問も受けた。「詳細はわからない」とした上で「本当に問題を抱えているとしたら、責めることはできない。メディアの皆さんは、彼女を受け入れて、批判することなく、彼女が必要とすることをさせてあげるべきだ」と答えた。

また〝レジェンド〟はメディアの姿勢の変化にも言及。「私たちが若いころにはなかったが、最近のメディアには、名声を得ようとしていて、センセーショナルなことをしようとする人が何人かいる」。ニクラウスの脳裏には、場をわきまえない質問に悩まされた大坂の姿が浮かんだのかもしれない。

大坂は全仏オープン開幕前にSNSで会見拒否を宣言し、1回戦を勝利した後、実行に移して会見を拒否。罰金(1万5000ドル=約165万円)を科され、主催者側から大会からの追放や他の4大大会出場停止の可能性まで通告された。するとSNSで〝反論〟を投稿したが、一転して棄権を表明し、うつ状態であることも告白していた。

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