【東京五輪】金メダリスト・岩崎恭子氏が五輪を回想「表彰台に乗って人生が変わった」

岩崎恭子氏

東京五輪・パラリンピック組織委員会は3日、東京・有明アリーナで、大会の表彰式を彩る表彰台、楽曲、衣装、メダルトレーを発表。1992年バルセロナ五輪競泳女子200メートル平泳ぎ金メダルの岩崎恭子氏(42)が祭典への思いを口にした。

競泳史上最年少V(14歳)の快挙を成し遂げ「今まで生きてきた中で一番幸せです」と、名言を残したあの日から約29年。東京五輪・パラリンピックで使用される表彰台を前に、岩崎氏は「この表彰台に乗って人生が変わった。始まりであり、今も成長させてもらえるものだなと思っている」と振り返った。

ただ、金メダル獲得後は、名言がクローズアップされ「14年しか生きていないくせに」などと猛バッシングを受けた。それでも「五輪・パラリンピックはたくさんの方々の思いと考えがあるもの。私も大変な思いを五輪後にしたが、もう1回自分で『頑張ろう』と思えたのも五輪だった」と神妙に語った。

間近に迫った東京五輪・パラリンピックの開催を巡っては、反対の声も聞かれる。岩崎氏は「この1年でガラっと環境が変わった。さまざまな意見があるのも承知している」と話した上で「選手たちが決められる問題ではないので、準備をしっかりして備える。それは私も関係者も同じなので、思いがつながってくれたら」と大会の成功を祈った。

© 株式会社東京スポーツ新聞社