【日本代表対U―24代表】日本代表主将の大迫はOA選手スタメン落ちに「正直、残念」

大迫には消化不良の一戦だった

森保ジャパンの新キャプテンがオーバーエージ選手のスタメン落ちに不満をのぞかせた。日本代表主将のFW大迫勇也(31)が3日、3―0で勝利した東京五輪世代のU―24日本代表との対戦について「正直、残念」と表現した。

国際親善試合ジャマイカ戦が中止となり、実現した兄弟マッチ。東京五輪に臨むU―24代表にはオーバーエージ枠でDF吉田麻也(32=サンプドリア)、DF酒井宏樹(31=マルセイユ)、MF遠藤航(28=シュツットガルト)の3人が合流しており、A代表とのガチンコ対決が注目だったが、3人ともベンチスタートだった。

大迫は「まあ、そうですね」とひと呼吸をした上で「正直、残念な気持ちです。オーバーエージにも出てほしかった。試合前から(スタメン落ちを知って)気持ちを押さえつつやりましたし…。(対決が)できたらよかったなと。イメージしていたので」と、日本人トップDFとの激突が実現しなかったことへの不満をくすぶらせた。

MF遠藤こそ後半33分から出場したものの、注目の吉田らOA組がスタメン落ちし、出番がなかったことにネット上でも「スタメンがっかり」「OA使ってこその真剣勝負だろ」「吉田と冨安コンビと南野の対決見たかった」「森保は相変わらず空気読めない」「視聴者は無視か」など、批判が殺到した。

大迫らA代表のイレブンも戦前からOAとのマッチアップを「楽しみ」とし、この日、ゴールを決めたFW浅野拓磨(26)も吉田とのマッチアップから背後を突いて相手にゴールを奪うことを宣言していたほど。それだけにA代表の貫録を示し、弟分に完勝したものの、少し消化不良だったようだ。

そんな大迫は初めて代表キャプテンとして試合に臨んだことに「ありがたいことですし、できる限りのことをやろうと思っていた」とし「海外でやっている選手、経験のある選手も多いのでピッチの中では自分のプレーに集中した」と振り返っていたが、注目の一戦には物足りなさもあったようだ。

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