降水量が多いことで知られています。尾鷲市長選は現・元・新の三つどもえ!

5月30日に告示された尾鷲市長選には、元職の奥田尚佳(おくだ・ひさよし)氏(53)、現職の加藤千速(かとう・ちはや)氏(72)、新人の野田拡雄(のだ・ひろお)氏(64)の無所属3名が立候補しました。投開票は6月6日に行われます。

今回は加藤市政の是非、新型コロナウイルス対策、人口減少の影響を受ける漁業や観光業の活性策、南海トラフ巨大地震への備えなどが争点と考えられます。

市民に寄り添い、市民のための政治を

奥田氏は名古屋大学経済学部卒業。2004年の尾鷲市議選に初当選。2期目の途中であった2008年に尾鷲市長選に立候補し初当選しましたが、2009年に公職との兼業を禁じたとして税理士法違反となり、罰金の略式命令を受けたことから市議会の不信任決議を2回受けて自動失職、同年の市長選に立候補するも落選しました。2013年・2017年の尾鷲市議選に連続当選し、尾鷲市議を通算4期務めました。

奥田氏は以下の政策を掲げました。

・市民に寄り添い、市民のための政治を進める
・ごみ袋の無料化
・市長の退職金の廃止
・市民サービスや福祉の充実
・公認会計士として財政の健全化を実現

コロナ対策を最優先事項とし、1期目にできなかったことを成し遂げたい

加藤氏は慶應義塾大学商学部卒業。阪急百貨店に入社し、阪急百貨店常務や阪急オアシス社長などを歴任しました。2017年の尾鷲市長選に初当選、今回は2期目への挑戦となります。

加藤氏は以下の政策を掲げました。

・新型コロナウイルス感染症防止対策
・火力発電所跡での雇用の促進、産業振興
・地域活性化構想の具現化、高齢化社会に対応した町づくり
・教育環境の整備および子育て支援体制の充実
・尾鷲総合病院の診療体制充実
・庁舎内改革および財政改革の推進

 

市民目線で公正・明朗なまちづくりを

野田氏は日本大学商学部卒業。百五銀行に入行し、調査役、熊野支店次長、同行関連会社の百五ビジネスサービスの尾鷲支社長などを歴任しました。2017年の尾鷲市議選に初当選し、1期務めました。

野田氏は以下の政策を掲げました。

・旧態依然の市政から、公正・明朗なまちづくりを市民と共に市民目線で実現する
・尾鷲幼稚園の廃園と認定こども園の設置について議論し、保護者らの意見を聞き尾鷲幼稚園を存続する
・財政の健全化
・廃止した中部電力尾鷲三田火力発電所の跡地の活用として特産の尾鷲ヒノキを利用し、ヒノキのブランド力を高める
・市長退職金の減額
・市職員の育成

 

 

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