韓国代表エースの孫興民が日韓戦の“リベンジ”を見据える 五輪OA参戦も

孫興民(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのトットナムに所属する韓国代表FW孫興民(29)が、日韓戦の“リベンジ”を見据えている。

3月25日に国際親善試合として10年ぶりに行われた日韓戦は0―3で完敗。当時、負傷を抱えていた孫はギリギリまで招集に応じようと模索したが、実現しなかった。それ以来の代表活動となる今回、韓国紙「スポーツソウル」によると、韓国のエースが初めてその一戦にコメントした。「とても悔しかったし、腹も立った。(出場した)選手たちも失望したはずだし、再び思い出すことは苦痛だろう。日本との試合で負けたいと思う選手はいないのだから。僕はケガをしていたけれど、無理してでも行こうと思っていた」

日韓戦の黒星は同国内で大きな問題となり、A代表のパウロ・ベント監督の解任論が飛び出し、韓国サッカー協会の鄭夢準会長が謝罪声明を発表する事態となった。そんな悪夢を払拭するために、まずは今回のカタールW杯アジア2次予選3試合の勝利が大切だとした上で、決勝トーナメントで日韓戦が実現するかもしれない東京五輪へも「クラブとも話す必要はあるが、僕が本当に助けになるのであれば拒む理由はない」と意欲を見せた。オーバーエージ参戦が実現すれば、日本にとって厄介な選手となるのは間違いない。

またチームメートのイングランド代表FWハリー・ケインとともに移籍が取りざたされている去就問題については「ケインはまだ移籍していないし、我々に何も決まったことはない。今は代表に集中している。ケインも今は欧州選手権の準備に追われているはずだ」と語るにとどめた。

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