累計13万部、伝説の仏像本、完全版『完本 仏像のひみつ』ついに刊行!

ベストセラー『仏像のひみつ』『続 仏像のひみつ』に、 新たな「ひみつ」を加えた完本が刊行。

[はじめに より

「現代の日本は仏像ブームだとよくいわれるのですが、 それはあたらしい時代に始まったものではありません。 もしかしたら、 日本に仏像がやってきた古代から始まり、 いままでずうっと続いているのかもしれません。 この本では、 仏像のひみつの基本中の基本からお話をはじめて、 やがてだんだんと、 仏像の世界の奥深いところや、 仏像のまわりにひろがる霧みたいな中にも、 ふみこんでみたいと思います。 この本を、 いつでもそばに置いていただけるなら、 お寺や博物館で仏像に出会い、 鑑賞するのが、 そして仏像のことを考えるのが、 とても楽しくなるのを約束します。 」

10のひみつを知れば、 仏像ってこんなにおもしろい!

その1 仏像たちにもソシキがある!

仏像とは、 仏教がつくりだした、 さまざまなお話のキャラクター(登場人物)です。 すべてを覚えるのはたいへんですが、 おおざっぱなグループ分けや、 人気のキャラクターを覚えるのはわりあい容易です。

その2 仏像にもやわらかいのとカタイのがいる!

仏像は木や銅などのさまざまな材料でできています。 つくり方や素材によって仏像の雰囲気がずいぶん変わります。

その3 仏像もやせたり太ったりする!

仏像は、 人間と似通ったかっこうをしていて、 やせたり、 太ったり風貌も変わります。 仏像の姿を見ると、 その仏像をつくった人やおがんだ人が人間のからだをどんなふうに思っていたかもわかるのです。

その4 仏像の中には何かがある!

仏像のからだの中にもひみつがあります。 何かが書いてあったり、 何かがはいっていたり。 少しのぞいてみましょう。

その5 仏像のソシキのまわりにも誰かいる!

仏像のそばには、 仏像だけでなく、 別の「像」もあります。 いまでは別のものだけれど、 昔はお寺といっしょだった神社にも、 やはり「像」があります。 仏像とどんなカンケイにあるのでしょうか?

その6 仏像の着物にはソデがない!

仏像は、 どんな着物を、 どのように着ているのでしょうか? 着物からのメッセージを受け取ってみましょう。

その7 仏像の眼は光る!

仏像のなかには眼が光るものがありますが、 どんな工夫で光るのでしょうか?

その8 仏像の色はイロイロ!

金色にかがやく仏像から色のない仏像まで、 イロイロな色のお話です。

その9 仏像は国際派!

仏像はもともとインド生まれで、 中国や韓国を経由して日本にやってきたものです。 ときどき仏像のなかにちらっと見える、 日本ばなれした「国際派」の気配。 振り返ってさがしてみましょう。

その10 仏像をつくるブッシのひみつ!

日本では仏像をつくる人に「ブッシ」という名前があります。 どんな特別なひみつを持っているのでしょうか。

各界で話題!推薦の声

この本は「伝説の仏像本」になるだろう。 いままで、 誰もがする、 してしまうような本作りをしなかった。 それがこの本の画期的なところになった。

――南伸坊さん(朝日新聞書評)

これでスッキリ! 仏像早覚え最強マニュアル。 いくたあまたの仏像解説書では身につかなかった基礎知識が、 スンナリと身体に入ってゆくのだ。 <最強の仏像本>と、 私は呼びたい。

――柴門ふみさん(週刊文春書評)

名前も知らない、 初めて見る仏像でも、 それを観察し、 考えるための手がかりが、 自分の中にできる。 ほんとうの「わかる」へと導いてくれる本。 仏像から始まって、 仏教、 日本文化、 そして人間へ。 いつの間にか広く、 遠くまでを見晴らせる、 展望台へと導いてくれる。

――橋本麻里さん

© 有限会社ルーフトップ