2号2ラン放った巨人・重信 グラウンド外でもチームメートの危機救った!

試合を決定づける2号2ランを放った巨人・重信

マルチな活躍で存在感を発揮した。巨人の重信慎之介外野手(28)が4日の日本ハム戦(東京ドーム)に「1番・右翼」で先発出場し、7回に2号2ランを放った。

4月22日の阪神戦(東京ドーム)以来、43日ぶりの先発起用となった重信だったが、5回まで3打数3三振と序盤は結果を残せず。

それでも「前の打席を引きずっても仕方ないので切り替えた」と、3点リードの7回には鈴木健の2球目、130キロのスライダーを捉えると、打球は長い滞空時間を経て右翼スタンドギリギリに着弾。首脳陣の期待に応える一発を放ちベンチに戻ると、喜びを爆発させてナインと喜びを分かち合った。

試合後、重信は「(4打席目の直前に)ネクストにいるときに元木さん(ヘッドコーチ)から『何も考えずにお前の思い切りの良さで行け』と言われました。元木さんのその一言で吹っ切れた感はありましたね」と活躍の舞台裏を説明。

ベンチでは同級生の石川からも祝福の言葉をもらったことを明かし「『地獄から天国だね』て(笑い)。普段から結構話すので嬉しかったです。慎吾らしい一言でしたね」と笑顔を見せた。

期待をもって送り出した原監督は「大事な一本は価値あるもの」と称賛の言葉を送りながらも「やっぱり1番打者というのは出塁率。しつこい打撃は必要ですから。まあ『50点』というところじゃないでしょうか」と不敵な笑みを浮かべながら〝原節〟ではっぱをかけた。

そんな重信だが、グラウンド外でも存在感を発揮している。後輩の松原が、自身の所有車を故障させてしまった時の出来事だ。「(松原が)『やってもうた』みたいな話をロッカーで言ってて。話を聞いてみたら『直せるかな~』と思ったので『ちょっと見せてみな』て言って見てみたら『絶対できるな』という感じだったので。直しました」と、車に精通している重信ならではのテクニックを駆使し、松原の愛車を修理したことを告白。

松原のインスタグラム上では修理の様子が投稿されており、画面上のメッセージを通し「重さんに車直してもらいました! ほんま神様」と感謝の言葉を送られていた。

ナインから愛され、頼られる男が、今後も球場内外でチームを救い続ける。

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