中日・与田監督 今季4敗目…大野雄への信頼揺るがず「肘で抹消しているし、体が元気であれば」

なかなか勝ち星に恵まれない中日・大野雄

中日・与田剛監督(55)が、不調のエース左腕をかばった。

4日のオリックス戦(バンテリン)で中日は勝てば借金返済となったが1―2と惜敗し、連勝が4でストップ。打線が振るわず、先発した大野雄大投手(32)も立ち上がりに苦しみ、初回の2失点が最後まで重くのしかかった。

昨季の沢村賞左腕の調子が上がらない。前回5月28日の日本ハム戦(札幌)では4回11安打6失点と炎上し、今回巻き返しに燃えていたが、この日も立ち上がりからオリックス打線に捕まった。

初回に福田、宗に連打を許し、吉田正は四球。いきなり無死満塁のピンチを招くと、続く4番・杉本に2点適時打を浴びた。2回以降は立ち直ったが、結局、6回6安打2失点で今季4敗目(2勝)を喫した。

与田監督は「ストライク、ボールとばらつきがあったが、6回2失点。本人はあまり調子は良くなかったと思うが、良く投げた。シーズンずっと良いわけではないので。今年1回、ヒジ(上肢のコンディション不良)で抹消しているし、そういう部分ではとにかく体が元気であれば」と責めるどころか労った。

前日3日のロッテ戦(バンテリン)で4安打4点と超効率良く得点を挙げた打線だが、この日は相手先発・山本やヒギンス、平野佳のリリーフ陣を攻略できず。得点は6回に福田の2号ソロのみで5安打1得点と再三、好機をつくりながら拙攻を繰り返した。

指揮官は「実際、点が取れていない。やっぱり良い投手だから〝あと1本〟というものを許してくれないと思うけど、そこはもう切り替えて明日戦っていきたい」と必死に前だけを見る。

4日現在、6勝2敗2分けで交流戦単独首位をキープ。その2敗はいずれも大野雄とあって心配されるが、球団初の交流戦Vのためには沢村賞左腕と打線の奮起が必要不可欠だ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社