上越市で東京オリンピック聖火リレーが行われた4日、同市の春日山城跡で聖火リレーの決行を伝える狼煙(のろし)上げが行われた。
狼煙上げは聖火リレーに伴う同市独自の取り組みとして企画された。大会の成功を願うと同時に、同市の象徴として上杉謙信と春日山城をPRすることが目的で、謙信公祭狼煙上げ実行委員会事務局と上越青年会議所が実施主体となり、狼煙台の作成には関根学園高野球部が協力した。
春日山神社本堂内で風間常樹彦宮司が採火した御神火をたいまつとランタンに移し、青年会議所メンバーが頂上へと運んだ。岩崎敏久理事長が「オリンピック、パラリンピックの成功はもちろんのこと、コロナに負けるなの願いを込め、火を入れる」と口上を述べ、上越市の聖火リレーがスタートする直前に狼煙台に点火。トヤ峰砦、城ケ峰城、雁金城、滝寺砦からも一斉に狼煙が上げられた。
運び手を務めた平原香織専務理事は「御神火を無事に運べてほっとしている。オリンピック、パラリンピックに心配や賛否の声はあるが、関わり尽力している方々に少しでも協力できてうれしい。狼煙上げに参加するのは初めてで、文化をつないでほしいと思った」と話していた。