台風3号から変わった低気圧や梅雨前線の影響で、沖縄や奄美ではあす6日(日)も雨が激しく降る見込み。
　九州南部でも雨脚が強まる予想で、土砂災害や低い土地の浸水などに注意が必要だ。
　西～東日本でも太平洋側では雨が降りやすく、晴れる北日本でも一部でにわか雨の可能性がある。

台風が温帯低気圧に変わっても要注意

　台風3号は5日(土)午後3時ごろ、東シナ海で温帯低気圧に変化した。ただ、台風由来の非常に湿った空気が梅雨前線に供給されるため、前線に近い沖縄・奄美ではあす6日(日)も雷をともなって雨が激しく降る見込みで、土砂災害や低い土地の浸水などに十分な注意が必要。
　また、九州南部でもあす6日(日)朝にかけて雨が強く降る見込みだ。

太平洋側はくもりや雨、北海道は急な雷雨に注意

　あす6日(日)は前線に近い西～東日本の太平洋側は雨が降りやすい予想。 　西日本は昼ごろまで、東日本は昼前から夕方にかけて雨で、伊豆諸島では強く降る見込み。
　日本海側の地域や北日本はおおむね晴れる見込みだが、北海道は上空の寒気の影響で大気が不安定となる。局地的に積乱雲が発達する可能性があり、急な雷雨や突風に注意が必要だ。

　最高気温は晴れる日本海側の地域や北日本は25℃以上の所が多い予想で、汗ばむ陽気となる見込み。
　一方で、太平洋側の東京・名古屋・大阪は25℃に届かない予想。

この先しばらく晴天続く、連日30℃前後の暑さ

　来週は梅雨前線が南西諸島付近まで南下する見込み。そのため、上空の寒気が通過する8日(火)に東～北日本でにわか雨がある他は、晴れる所が多くなる見通し。
　日差しに押されて気温が上がり、関東から西では内陸を中心に30℃以上の真夏日の所が続出しそうだ。
　真夏と比べると空気は乾燥していて比較的しのぎやすいが、こまめな水分補給を心掛けるなど熱中症には気をつけたい。

（気象予報士・佐藤俊和）