鎌倉シャツ、円覚寺のアジサイを染料に活用 新商品第1弾

メーカーズシャツ鎌倉が販売する「紫陽花シャツ」(同社提供)

 「鎌倉シャツ」の愛称で知られるメーカーズシャツ鎌倉(神奈川県鎌倉市)は、廃棄物を出さずに資源を循環させる「サーキュラーエコノミー」(循環型経済)の実現を目指した商品展開を開始した。

 第1弾として、見頃を終えた円覚寺(同)のアジサイから抽出した染料で糸を染め上げて作った「紫陽花(あじさい)シャツ」(7590円)の販売を1日から開始。資源を有効活用し、持続可能な社会に向けた取り組みを進めたい考えだ。

 同社はアパレル業界における製品の大量生産や廃棄量の多さを問題視し、廃棄の削減に向けた在庫管理などを行ってきた。今回の取り組みは年間を通して行う予定で、今後は同市内の建長寺や長谷寺などとも連携しながら、モミジやイチョウ、サクラなど、季節に合わせた商品展開を計画している。

 貞末哲兵副社長は「地元素材を生かした製品で、資源の無駄をなくすことに貢献していきたい」と話している。

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