巨人・原監督 100号到達の亀井絶賛「あらゆるアスリートはお手本に…」

9回に追撃のソロアーチを放った巨人・亀井

巨人・原辰徳監督(62)が5日の日本ハム戦(東京ドーム)で、プロ通算100号アーチを放った亀井善行外野手(38)を絶賛した。

2005年7月9日の広島戦(広島)で初出場してから実に5810日。度重なる故障にも悩まされながらも、コツコツと努力を積み重ね、亀井がとうとう大台に乗せた。試合には敗れたが、苦楽をともにしてきた原監督にとっても感慨深い一発となった。

試合後に亀井の話題になると、指揮官は声のトーンを上げて「久しぶりにスターティングメンバーでライトやセンター、レフトもやってくれたり。チームとして、大きな役割を担ってくれましたね」と外野の3ポジションをマルチにこなしたベテランをたたえた。

今季の亀井は開幕戦でサヨナラ本塁打こそ放ったが、その後の調子は一進一退。そのため、最近は昼間に二軍のイースタン・リーグに出場した後に一軍にも出場する、いわゆる〝親子ゲーム〟で打開策を模索し続けた。原監督によれば、この貪欲な取り組みはすべて本人の意思によるものなのだという。

「あれくらいの選手になるとね、こっちから『行きなさい』ということは100%なくてね。本人が『行かせてくれ』というところからスタートしていること。あらゆるアスリートはお手本になるケース、しなきゃいけないところだと思いますね」

亀井は中島と並んでチーム最年長ながら、勝負強さや外野や一塁もこなせる守備の万能ぶりも健在だ。原監督は「これから先も、200号を目指して頑張るでしょう」。100号は通過点に過ぎない。背番号9はまだまだ輝き続ける。

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