「陣痛タクシー」県福祉のまちづくり賞を受賞 佐世保市協会 朝長市長に報告

朝長市長(左)に「県福祉のまちづくり賞」の受賞を報告する峯会長=佐世保市役所

 長崎県佐世保市タクシー協会(峯徳秀会長)は、陣痛が始まった妊婦を医療機関に搬送する「陣痛タクシー」の取り組みで「県福祉のまちづくり賞」を受賞した。峯会長らは5月31日、市役所を訪れ、朝長則男市長に受賞を報告した。
 陣痛タクシーは14社が加盟する同協会の協力を受け、市が昨年8月に始めた。近くに支援者がいない人や、1人でいることが多い人が、陣痛で医療機関に行く時に利用するタクシー会社を事前に登録できる。利用料金は市が負担(上限2千円)。昨年度は101件の申請を受け付け、10人が利用した。
 朝長市長は「妊婦にとって非常に心強く、好評な制度。全国的にも珍しい取り組みで今後広がっていく可能性もある」、峯会長は「協会全体で取り組んだのが評価されたと思う。利用者が増えるように広報にも力を入れたい」とそれぞれ話した。

© 株式会社長崎新聞社