金型メーカー「小出製作所」 長崎に製造拠点新設 10月予定

 金型専業メーカーの小出製作所(静岡県磐田市)は25日、長崎市小江町に新たな製造拠点「小出製作所 AI・FAラボ長崎」を新設すると発表した。金型の自動製造装置の開発拠点として、今年10月から業務を開始する予定。開設後5年間で新たに20人を地元で雇用する計画。
 同社は1972年創業。自動車エンジンやミッション関係部品などの金型を製造。2020年8月期決算の売上高は22億円。従業員数は84人(4月末現在)。韓国と中国、インドに拠点がある。
 同社は19年、設計・開発拠点の長崎事業所を同市出島町に設置。今回、同市小江町の金属製造業「早瀬鉄工所」が所有していた工場敷地の一部(約1万3200平方メートル)を購入し、製造拠点を新設する。県と県産業振興財団が誘致した。
 小出製作所は「自動車部品が鉄からアルミニウムに変わる中、金型製造の自動化を目指し、産学連携で長崎発のものづくりを目指す」、早瀬鉄工所は「長崎県の経済発展に向けて、協力関係を構築したい」とした。

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