スキーブランド立ち上げ 妙高、火打、大毛無 三つの山デザイン 妙高市のアサップ

 気象災害やインフラ整備の調査を手掛けるアサップ(妙高市中川)がスキーブランドを立ち上げた。ブランド名は「妙高連山」。スキー人口が年々減少する中、旧来のファンの回帰と若者層への訴求、購買層へ向け「妙高ブランド」の浸透を図る。

 板のテール部分に妙高山、火打山、大毛無山の三山をデザイン。一般的に妙高、火打、新潟焼山を「頸城三山」と呼ぶが、小川克昌社長は「妙高に住むわれわれには、妙高山から火打山、大毛無山に連なる山々が日常の風景であり、これを『妙高連山』として妙高市の新しい観光アイコンにしたい」と話す。商品を流通させることで「スキーの聖地・妙高」をより広くアピールする考え。

青色がベースの「妙高蒼天」

 商品企画はアサップ、製造は青森県のメーカーで行う。ビギナー向けから圧雪バーンのカービングに優れた中・上級者向けまでそろえた。スキーとスノーシューの長所を組み合わせた「スノーハイク」も開発。「どのゲレンデでどう滑りたいか、イメージを明確に持って開発している。自分自身はごく普通のスキー愛好家だが、普通のスキーヤーがいかに楽しくスキーできるかを念頭に、メーカーと形状・材質を決めている」(小川社長)。価格はビギナー向けが約3万2000円、中・上級者向けが12~14万円台。

ピンク色がベースの「妙高桜花」

 ただスキー客の減少は歯止めが掛からない。県によると、2011年度に妙高市のスキー場を訪れたのは約81万人。19年度には60万人を切った。小川社長は「せっかく雪国に生まれ、素晴らしいゲレンデがたくさんあるのに、スキーをしないのはもったいない。高速道路、上越妙高駅からのアクセスも非常に良い。ぜひ足を運んでほしい」と話した。

 詳しくはアサップホームページ内「妙高連山」サイトで。

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