阪神 痛かったガンケル登板回避…ソフトバンクに連敗で5月からの〝オセロ現象〟終了

予定外の先発となった阪神・西純だが、鷹打線の壁は厚かった

〝オセロ伝説〟も終了――。阪神は6日のソフトバンク戦(甲子園)に3―8で大敗し、2カード連続の交流戦負け越しを喫した。

試合前から〝誤算〟が起きていた。この日、先発予定だった助っ人右腕ジョー・ガンケル投手(29)に前日練習終了後、ノドの痛みと頭痛が発生。西宮市内の病院で核酸増幅法による新型コロナウイルス検査を受け「陰性」だったものの、念のため先発を回避。代役として2年目の右腕・西純矢投手(19)が先発した。

だが、4年連続日本一軍団は甘くなかった。初回に栗原、甲斐と2本の適時打を浴びて3失点。「打者に対して向かっていく投球ができませんでした。チャンスをもらった中で長いイニングを投げることができずに悔しいです」(西純)。

開始早々に試合の主導権を失うと、4回以降も斎藤友貴哉投手(26)、及川雅貴投手(20)の鷹打線の勢いを止めきれず、失点を重ねた。何とか若い投手陣を援護したい猛虎打線も、ベテラン左腕・和田の前に7回散発4安打と成す術なし。終盤にマルテ、佐藤輝の一発攻勢で3点を取るのが精一杯だった。

矢野燿大監督(52)は「若い投手が投げるので、どんどん攻めていくところを見たかったけれど…」とガックリ。これで5月14日の巨人戦から16試合続いていた「○●○●○…」の〝オセロ伝説〟も4月28日中日戦以来の連敗で終了。負の流れは、いち早く断ち切りたいところだ。

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