【サイバーフェス】秋山がHARASHIMAに貫録勝ちでKO―D王座V3に成功

HARASHIMA(左)を下し、3度目の王座防衛を果たした秋山

DDT、ノア、東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレスの4団体合同興行「サイバーファイトフェスティバル」(6日、さいたまスーパーアリーナ)で、KO―D無差別級王者の秋山準(51)がHARASHIMA(46)を下し3度目の防衛に成功した。

秋山は、第8試合に行われた金剛との対抗戦で〝DDTのアイテム〟として使われた巨大ハンマーを「俺はDDTのチャンピオンだっていうのを一瞬で見せたかったから」との思いで携え、登場。花道を歩む前にそれを足元に置き、HARASHIMAの待つリングに向かった。

試合はHARASHIMAの猛攻をいなしつつ、秋山が要所を攻める展開。中盤には花道でのDDTからランニング・ニーを膝立ちになった相手のあごに叩き込み、さらに雪崩式岩石落としなどで追い込んだ。

途中、HARASHIMAの顔面蹴りなど猛攻で動きが鈍る場面もあった。終盤、リストクラッチ式エクスプロイダーを返され、リバース・フランケンシュタイナーに蒼馬刀と畳みかけられる大ピンチもあったが、最後はニーパッドを外してのヒザ蹴りからエクスプロイダーとつなぎ、フロントネックロックで捕まえて絞め落とし、防衛に成功した。

V2戦での男色ディーノに続き、DDTの看板選手に完勝した秋山は「DDTのアイコンと言われる選手はこれで全部倒したかな。後はKING OF DDTか。あれで優勝して、52歳でビンタをバンバン打たれても倒れない高木社長を指名します」。次期挑戦者には、10日の東京・新宿フェイス大会で開幕開幕するシングルのトーナメント「KING OF DDT 2021」を優勝し、この日の第8試合で拳王に何度も張られながら意地の勝利を果たした大社長の名前を挙げた。

一方、敗れたHARASHIMAは「見ての通りです。強かったです」と完敗を認めた。それでも「今日は悔しいけど、追いかけますよ」とリベンジを誓った。

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