何げない幸せ「前に進む力に」 五島市ふるさと大使・龍崎さん

リリースしたCDを手に「少しでも前に進む力になれれば」と語る龍崎さん=五島市内

 長崎県五島市出身のシンガー・ソングライター、龍崎鬼一朗さん(38)=長崎市=が、3曲入りマキシシングルを発売した。新型コロナ禍で自身の意識や生活を見直す中で気付いた何げない幸せや、優しさを曲に込めた。
 龍崎さんは2007年デビュー。09年からは五島市ふるさと大使を担う。5月には、市内で東京五輪聖火リレー走者も務めた。
 シングル通算8枚目となる今回は、5月10日の「五島の日」にリリース。「猫の歌」「BLUE BIRD(ブルーバード)~幸せの青い鳥~」「真っ白」の3曲で、アコースティックギターの弾き語りで歌い上げた。
 バラード調の「猫の歌」は、身近な人や猫の大切さに気付いた幸せと、市のキャラクター「つばきねこ」をかけた。「BLUE BIRD」は、童話「青い鳥」から派生。本当の幸せは、すぐそばにあると歌う。アップテンポの「真っ白」は、挫折しても何度でも人生をやり直そうという強い思いを表現。今を生き抜くことを訴えている。
 市内では五島テレビメディアセンター(三尾野町)などで販売。税込み千円。問い合わせは龍崎さんの会員制交流サイト(SNS)で受け付けている。龍崎さんは「コロナ禍でうまくいかないことも多いが、聞いた人が少しでも顔を上げ、前に進む力になればうれしい」と話している。

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