新潟市北区の「葛塚まつり」の中止が決定、昨年に続く中止

新潟市は7日、今年9月5日に開催予定の「豊栄大民謡流ながし」と、9月6日から8日まで開催予定の「葛塚まつり」(灯籠押し合いなど)の中止が決定したと発表した。

豊栄大民謡ながし実行委員会と葛塚まつり実行委員会では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため開催中止を決めた。昨年に続く中止となる。

葛塚まつりは毎年9月6日から8日にかけて、旧豊栄市街地で開催される。最大の見物は、8日夜の灯籠押し合いで大迫力の灯篭のぶつかり合いを見ようと、県内外から多数の見物客が集まるという。また山車巡行、神楽舞など、さまざまな行事が催されるほか、約200店を数える露店が出店する。

まつりの始まりは1700年代に遡る。当地の庄屋、遠藤七郎左衛門らは、葛塚を公認の交易の場とするため、幕府に開市の請願を行い、1761年(宝暦11年)10月8日、幕府から正式に市を開くことを認められた。これが葛塚市の起こりという。

この認可を受けた日を記念して、1762年(宝暦12年)から8月7日、8日が葛塚稲荷神社と石動神社の祭りの日と定められ、1873年(明治6年)からは、旧暦の8月8日にあたる新暦9月8日に稲荷神社の秋季祭礼が執り行われている。

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