知人の古着 フリマで販売 県立大佐世保校 経営学科10人 「経営実践」の一環

授業の一環で古着販売イベントに取り組んだ学生たち=佐世保市、「BRICK MALL SASEBO」

 長崎県立大佐世保校(佐世保市川下町)の学生が、地域活性化を目的とする授業「地域における経営実践」の一環で、古着の販売に取り組んでいる。5月末に最初のフリーマーケットを同市万津町の「BRICK MALL SASEBO」で開いた。
 取り組んでいるのは経営学部経営学科の3年生10人。流行を追う大学生は服の入れ替わりが激しい。そこで、知人の不用になった服を委託を受けて販売することを企画。授業を担当する馬場晋一講師は「捨てられる服は多い。再利用することで、脱炭素化にも貢献できる」と話す。
 今年4月に取り組みを始め、約30人から約300着を集めた。価格は、100円から3千円の間で設定。2割が利益で、残りは委託者の取り分となる。
 新型コロナウイルスの影響で4月末から授業がオンラインになったり、街中での広報活動ができなくなったりと困難にも見舞われた。代表の佐伯日那子さん(20)は「そんな中でもみんなで協力して今日を迎えられたことは自信につながった」と笑顔で話す。
 5月29日に開いたフリーマーケットには、約100人が来場し4万円以上を売り上げ、「予想をはるかに上回る」好スタートを切った。次回は6月25、26日の予定だが、新型コロナの状況次第でオンラインでの販売会になる可能性もある。残った服はユニセフに寄付する予定。問い合わせはインスタアカウント「@porttownyorozu」。

© 株式会社長崎新聞社