現在米ヒップホップを代表するリル・ベイビーがリル・ダークとのコラボ・アルバムを発売

リル・ベイビー(Lil Baby)とリル・ダーク(Lil Durk)が、待望のコラボ・アルバム『The Voice Of The Heroes』を2021年6月4日にリリースした。このアルバムは、アトランタとシカゴのラップ界の巨頭であるリル・ベイビーとリル・ダークがタッグを組んだコラボレーション作品で、トラヴィス・スコット、ミーク・ミル、ヤング・サグ、ロッド・ウェイブら豪華顔ぶれがゲスト参加している今年最も期待されていたヒップホップ・アルバムのひとつだ。

このアルバムのリリースにあわせて、新進気鋭のMV監督であるダップス(Daps)が手掛ける「How It Feels」のビデオも公開された。リル・ベイビーとリル・ダークが宝石強盗に繰り出す様子を描く同ビデオは、金持ちから財宝を奪って恵まれない人々に返すという現代版“ロビン・フッド”を彷彿とさせる内容となっている。

<【動画】Lil Baby, Lil Durk – How It Feels (Official Video)>

アルバム『The Voice Of The Heroes』には、今作の立ち上げに一役買ったNBA界のスーパースター、ジェームズ・ハーデンがエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねており、リル・ベイビーはジェームズ・ハーデンが所有するスタジオでかなりの時間をかけてレコーディングを行ったという。

2人の友情は、昨年12月に行われたリル・ベイビーの誕生日祝いにジェームズ・ハーデンが駆け付け、気前よく大量の“はちみつパン”と共に、腕時計と札束入りプラダのバッグをプレゼントした動画が拡散されたことで、世に広く知られるようになり、ハーデンは今週初めに自身のインスタグラムで同アルバムの音源の一部を先行公開し、ファンにアルバムを予告していた。

リル・ベイビーは、米時間5月27日にLA開催されたiHeartRadio Music Award 2021で“ヒップホップ・アルバム・オブ・ジ・イヤー賞”を受賞。また先日公開された、映画『スペース・プレイヤーズ』(全米で7月公開/日本8月公開予定の『スペース・ジャム』の続編)の公式サウンドトラックに収録されるカーク・フランクリンとのコラボ曲「We Win」は、現在までに400万回以上のストリーミング再生を記録している他、米ビルボードの“Hot Gospel Songs”チャートで1位を獲得(現在は“Rhythm Radio”チャートでもTOP10入り)するなど、広く高い評価を獲得している。これにより、カーク・フランクリンにとっては8度目の、リル・ベイビーにとっては初のHot Gospel Songs1位となった。

Written By Will Schube

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