佐世保市補正予算案 宿泊助成や飲食店支援など

 長崎県佐世保市は7日、14日開会予定の定例市議会に提出する総額約10億800万円の一般会計補正予算案など37件を発表。市独自の新型コロナウイルスの経済対策として、市内の宿泊施設や飲食店を応援する事業費などを計上した。
 宿泊施設を応援する事業では、県民を対象に宿泊料金を1泊1人当たり半額(上限3千円)を助成する。助成予算は3億円で、延べ10万人泊以上の利用を目指す。県が一時停止している宿泊割引キャンペーン「ふるさとで“心呼吸”の旅」の再開後にスタートし、12月末まで展開。県のキャンペーンと併用もできる。
 飲食店の支援では、感染防止対策で県の認証を受けた事業者を対象に、1店舗当たり10万円分のクーポンを発行。来客にクーポンを配り、リピーターの獲得などにつなげてもらう。900店舗へのクーポン発行を見込み、9千万円の予算を組んでいる。市内の感染状況などを勘案して7月以降に開始し、3カ月間続ける予定。
 朝長則男市長は定例記者会見で「市独自の経済対策費を計上し、経済の回復、活性化に向けた準備をする」と話した。
 市議会議会運営委員会は7日開き、定例会の会期を14~25日までの12日間と申し合わせた。一般質問は23~25日。

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