源氏が通った古道彩るアジサイ 神奈川・伊勢原

日陰道を彩るアジサイ=伊勢原市日向

 神奈川県伊勢原市日向(ひなた)の古道「日陰道(ひかげみち)」で約300株のアジサイが咲き始めた。大山東麓の緑を背に、水色や紫色などのかれんな姿が訪れる人たちの目を楽しませている。今月中旬までが見頃という。

 日陰道は全長約1.5キロメートル。北向きの土地で日中は日陰になることから名付けられた。江戸時代に大山参詣に使われた大山道の一つで、古くは源頼朝や頼朝の妻・北条政子が近くの日向薬師を参詣した際に通ったとも伝えられている。

 アジサイは地域を花で彩ろうと、20年以上前に地元の市民団体「たかべや緑の里振興会」が植栽を始めた。現在も会員が手入れなどを続けている。

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