トーチ掲げ感動再び 聖火リレーランナー猪又さん木戸間さん 糸魚川中を訪問

 糸魚川市立糸魚川中(七澤伸一校長、生徒475人)は7日、4日に同市街地を駆け抜けた「東京2020オリンピック聖火リレー」で大役を務めた地元ランナーを学校に迎えた。

 同校前PTA会長の猪又直登さん(49、カネタ建設社長)と、息子が同校卒業生の木戸間重親さん(68、田辺工業上席執行役員)の二人。木戸間さんは商店街の白馬通りから中央通りにかけて走り、糸魚川区間最終ランナーの猪又さんへバトンタッチ。猪又さんは大勢の園児や市民が並ぶ糸魚川駅日本海口へゴールした。同校生徒も沿道で応援する予定だったが悪天候のため、校内でインターネットのライブ中継を視聴し見守った。

 二人は聖火ランナーのユニホームを着用し、リレートーチを掲げて当日と同じスタイルで全校生徒の待つ体育館へ入場。生徒の拍手に手を振って応え、感動を再現した。

糸魚川区間の聖火ランナーを務めた猪又さん(左)と木戸間さんの2人が糸魚川中に来校。全校生徒が拍手で迎えた

 木戸間さんは「沿道に手を振るのがいっぱいで、でも不思議と緊張はしなかった。きょうの機会を通して皆さんの将来の夢につながったらうれしい」。猪又さんは「感動して泣きそうになったけど笑顔で走った。暗いニュースばかりの中、みんなの気持ちが一つになった。人は前を向いていけばプラスにつながると感じた」とそれぞれの思いを伝えた。

 代表してトーチを持った生徒会長の堀田歩花さん(3年)は「とっても輝いている」と感激していた。同校は今週いっぱいトーチを借りる予定。学年集会などで生徒一人一人がトーチを手に記念撮影を行うことにしている。

生徒を代表して生徒会長、副会長がトーチを持ってオリンピック聖火リレーの感動を体感した

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