ソフトバンクの眠れる逸材・上林に二軍降格命じた工藤監督「見てろよ、という気持ちないとダメ」

ソフトバンク・上林

這い上がってこい――。ソフトバンク・工藤公康監督(58)が8日、二軍降格を命じた上林誠知外野手(25)に逆襲指令を出した。

上林は前日7日に出場選手登録を外れた。先週末の甲子園での阪神3連戦では、練習中に上林と頻繁にコンタクトを取る指揮官の姿があった。不振原因や改善法について、自分なりの考えを伝えていた。降格を命じる際は「レギュラーを取る人間じゃないのか?」「途中から出ていくような選手じゃないだろ?」と熱く語り掛け、奮起を促すべく「よくも二軍に落としたな、見てろよ、という気持ちがないとダメだぞ」とストレートに思いをぶつけたという。

プロ8年目の上林は今季開幕一軍を逃し、5月に初昇格。ここまで出場25試合、打率1割9分6厘、2本塁打、11打点で、直近は10打数無安打と状態を落としていた。最後に「期待しているから、必ず帰って来いよ」と伝えたという指揮官。球団の誰もがこのままフェードアウトする選手だとは思っていない。眠れる逸材の今度こその逆襲が待たれる。

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