日本五輪代表に朗報か イングランド・リーズがフランス五輪代表守護神の派遣を拒否

イラン・メリエ(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのリーズが、所属するフランス五輪代表候補のGKイラン・メリエ(21)の東京五輪派遣を拒否したと、英紙「デーリー・ミラー」が報じている。

同紙によると、メリエは東京五輪サッカー男子1次リーグで日本と対戦するフランスの有力な守護神候補だったが、リーズのマルセロ・ビエルサ監督(65)がフランスサッカー連盟から届いた東京五輪への選手派遣要請をリーグ開幕前のチームの準備期間を理由に拒否したという。

東京五輪は7月23日(サッカー男子は同22日から競技開始)に開幕し、決勝は8月7日(横浜国際)に行われる。フランスが決勝まで進んだ場合、イングランド・プレミアリーグが開幕する8月14日に向けて調整する時間はわずかとなり、チーム内でイレブンとの連係などに大きな障害が出ると考えているためだ。

同紙によると、メリエは東京五輪の参加に関して「いいえ。リーズが拒否しているからです。決勝後、すぐにリーグ始まるので非常に悪いタイミングです。(開幕の)1か月前にチームを留守にするわけにはいきません」と話したと伝え、本人も不参加に同意しているという。

4年に1度の大舞台だけに有力選手の不参加は残念だが、五輪1次リーグでフランスと対戦する日本にとっては朗報と言えるだろう。197センチと長身のメリエは昨季に「世界最高峰」と言われる同リーグで10回のクリーンシート(無失点)をマークした実力者とあって、守護神不在はプラス材料になるはずだ。

ただそれと同時に、海外クラブ所属の日本選手は全員が五輪に参戦できるのかという疑問も浮かび上がるが…。

© 株式会社東京スポーツ新聞社