去就注目されるハーランドをチェルシーが一本釣りへ 他ビッグクラブを出し抜いて今夏獲得目指す

ハーランド(ロイター)

去就が注目されるドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)をイングランド・プレミアリーグのチェルシーが〝一本釣り〟する可能性が出てきた。

多くのビッグクラブがハーランドの獲得に乗り出しているが、ドルトムント側は今夏に放出する場合は2億ユーロ(約260億円)という破格の移籍金を設定している。

新型コロナ禍により各クラブの財政が悪化していることに加え、来夏になれば移籍金が7500万ユーロ(約98億円)まで大幅ダウンされる契約条項となっているため、スペイン1部レアル・マドリードを始め各クラブはこぞって今夏の獲得レースから撤退して来夏へ目を向けている。

そのため今夏のハーランドを巡る動きは無風になると思われていたが、そこで動こうとしているのがチェルシーだ。

スペインの移籍専門メディア「フィチャージェス」は「チェルシーはハーランドの獲得レースで他のクラブに先んじて、この夏に契約を完了する可能性がある。他の入札者を出し抜くという明確な意図を持って移籍シーンに突入した。彼らはハーランドにバロンドールの可能性を見出しており、ロマン・アブラモビッチ(オーナー)はハーランドを獲得するために何でもする準備ができている」と報道。

チェルシー側は長期的にみればハーランドの移籍金2億ユーロは〝安い〟と踏んでおり、大富豪のアブラモビッチ氏の号令のもと金に糸目はつけない構え。他クラブが二の足を踏む間隙を突いて、今夏にスピード決着を目論んでいるのだ。

今季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)を制覇した王者が、オフシーズンでも〝主役〟に躍り出そうだ。

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