【EURO展望:グループD】本命はイングランド。他3ヶ国は実力伯仲!

 サッカーの母国イングランドがグループDをリードしており、16強入りは濃厚だろう。注目は激戦必至の2位争い。クロアチア、チェコ、スコットランドによるサバイバルが勃発される。

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イングランド

ケガ人のコンディションが懸念材料に
グループステージでイングランドが求められるのは、攻守のバランスが取れるかだ。前線には才能豊かな若いタレントが揃っているが、ハリー・マグワイアのケガの具合が懸念されるDF陣は層の薄さを露呈している。

監督
ガレス・サウスゲート
就任5年目を迎えたサウスゲートは、ワールドカップベスト4に導いたチームの躍進が期待される。熱心な研究家は、エリートチーム相手に違いを生み出したい。

キープレイヤー
ハリー・ケイン
今大会の得点王候補に挙げられる絶対的エース。プレミアリーグですでに実証済みのチャンスメイクの豊富さをEUROでも示せれば、チームを高みに導けるだろう。

クロアチア

苦戦承知で勝ち点で積み上げられるか
激戦区の予選で敗退の瀬戸際から辛くも本戦出場を果たした。勝ち点17は勝ち抜いた10チームの中で最も少なく、アウェイでの勝利は一回のみ。苦戦必至のサバイバルでワールドカップ準優勝の意地を見せたい。

監督
ズラトコ・ダリッチ
ロシアワールドカップで準優勝に導いて以来、目に見えて低迷が続いている。世代交代も上手くいっておらず、グループステージ敗退となれば引責辞任は避けれらないだろう。

キープレイヤー
ルカ・モドリッチ
35歳になって尚、衰え知らずの2018年度バロンドーラー。中盤のダイナモは試合終了直前でも集中を切らさず、チーム躍進のカギを握っているのはやはりこの男だ。

チェコ

イギリスで輝いたEURO1996の栄光をもう一度
前回のEUROがイギリスの地で開催された1996年の、カレル・ポボルスキーのスーパーゴールを国民は忘れてないだろう。2021年を戦う選手たちは当時ほどの実力はないが、自分たちの思い出を作りたいはずだ。

監督
ヤロスラフ・シルハビー
前回大会でわずか1ポイント及ばずグループステージ敗退となったチェコにとって、その記録を今大会で塗り替えたいだろう。そのバトンを託されたシルハビー監督は3年間で築き上げた強固な基盤を見せつけたい。

キープレイヤー
トーマス・ソーチェク
ウェストハムの年間MVPにノミネートされたソーチェクは、チェコ代表の新生代の象徴だ。攻守にわたって果敢な姿勢を見せハマーズの欧州大会出場に貢献し、同僚が多いイングランド代表もよく知っている。

スコットランド

運を味方にし奇跡のグループ突破なるか
1996年以来のEUROに挑むスコットランドは、ようやくが運が向いて来たかも知れない。プレーオフでは2度のPK戦を制し、キッカー全員が成功。勢いを本戦でも発揮できれば、大穴からサプライズを起こすこともできるだろう。

監督
スティーブ・クラーク
1998年から日の目を見れなかった母国を、主要大会に導いた。決戦は兎にも角にもイングランドとのイギリス勢対決。進出の有無にかかわらず、アップセットを演じればクラークはカルト的な人気を得られるだろう。

キープレイヤー
ジョン・マギン
プレミアリーグでプレーする選手たちが集まる中でも、チームの心臓として機能するのがマギンだ。ゲームの全局面に関与し、アストン・ビラの同僚がいるイングランド戦では、躊躇なくシュートを狙い打つだろう。

熾烈な2位争いが注目のグループD Photo Sebastian Frej/MB Media

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