ソフトバンクが8日の広島戦(ペイペイ)に1―1で引き分けた。
同点で迎えた9回裏はチグハグな攻撃となってしまった。広島守護神・栗林から先頭の柳町が中前打で出塁。ベンチは切り札の周東を代走で投入した。
周東は一死後の柳田の打席で1ストライクからスタートを切ったものの、相手バッテリーに大きく外されて盗塁失敗。
二死走者なしとなったところで柳田はセンター左へのヒットを放つと一気に二塁を狙った。一度はセーフと判定されたが、相手リクエストでアウトとなり、ゲームセットとなった。
試合後の工藤監督は柳田の積極的な走塁について「あそこは行かないとダメ。一塁で止まっているようではうちの野球じゃない」と納得の表情。
周東の盗塁死については「あそこの場面は1ストライクを取ったところでバッテリーからしたら走ってくることを考えて1球くらい外すだろうな、と。そういうのを学んでくれたらいい。失敗から学ぶのが大事。あれで行ってなかったら、今度は外せなくなる。そういうところを学んでいくと、また彼の成功率が上がる。若いうちは失敗するんですよ。それをクヨクヨしないこと」。
痛い失敗を自らの糧とするようにとエールを送っていた。