巨人が8日のオリックス戦(京セラ)で9人の投手陣をつぎ込み、3―3の引き分けに持ち込んだ。
先発した今村は5回まで無失点の粘投でマウンドを降りると、6回は畠、7回を鍵谷と大江、高梨の3人で零封リレーを展開。8回にはリリーフエースの中川が3点を失って逆転され、その後は桜井と戸根でこの回を乗り切った。そして、3―3の同点とした9回はビエイラが球団史上初となる9番手投手として登板。三者凡退に抑え、今季10度目のドロー決着となった。
最後までブルペンに残っていたのは田中豊のみ。1勝をつかみにいくため、救援陣は6連戦の初戦からフル稼働となった。
この日でリーグトップタイの30登板となり、2戦連続失点となった中川の状態も気になるところ。試合後、原辰徳監督(62)は「やっぱり(一死後にモヤに与えた)フォアボールが納得いかないでしょうな」と注文をつけつつも「疲れてはいないと思いますよ」と変わらぬ信頼を置いた。
宮本投手チーフコーチも「登板数が多いというのは我々も気にしているんですけど。やっぱり、あそこの8回というのは(中川)皓太以外にはいない」と考えは同じだ。今後も「ワンチーム」で交流戦を駆け抜ける。