新潟県新発田市内の集団接種会場でワクチンの入っていない空の注射器を使用し接種

新潟県新発田市は8日、市内の集団接種会場において被接種者1人に、ワクチンの入っていない空の注射器を使用し接種する事案が発生したと発表した。これまでのところ接種者に健康被害は発生していないという。

6日午後2時15分頃、70歳代男性に対し、ワクチンの入っていない空の注射器で接種を行なった。接種途中、シリンジにかかる圧が弱いことから看護師が気付き、その注射器を外し、別の注射器でワクチン接種を行なった。

薬剤充塡係と接種係の両係で、薬剤の充塡をダブルチェックすることになっていたが、チェック体制が徹底されていなかった。また、事案発生直後に接種した看護師より事案発生の報告がなかったことから、被接種者の特定までに時間を要したという。

今後、係員を増員するほか、既存マニュアルに個別マニュアルを加えて未然防止対策を強化する。

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